芦川さんという誰にでも愛想が良くて、可愛くて、か弱い女性を中心に話が回る。最近だと「あざとい」女子みたいな感じで計算高くこれらの特性を操るパターンの人が取り上げられることが多いけど、芦川さんは天然のタイプである。故に、集団の中に「芦川さんだから仕方ないよね」ムーブが生じ、憎む人も出てくる。登場人物の1人の押尾は、芦川さんの分の仕事を請け負う事が多く、不満が募り退職する。主人公の二谷は、芦川さんのお節介な部分に苛立ちを感じつつも交際関係を続けている。芦川さんに悪気はないが、彼女の行為によって不利益を被る人は少なからずいる。人によって人生のスタンス(目的)は異なるように、一人一人に好きな食べ物があって、好きな食事の形がある。