あらすじ

不動産屋の二代目息子(アプレンティス=見習い)だったトランプがいかにして、今の「トランプ」になったのか

感想

批判的になりすぎず割と中立的に描かれていると思った。個人的に観ながら思ったのが、ロイ・コーンが「最大の顧客はアメリカ」「アメリカのために戦う」であるとかトランプ「Make america great again」とか言うけど、アメリカ人にとって「アメリカ」は自分たちが獲得し、属する共同体という感覚があって、自分たちはその物語の一部という感覚があるんだろうなと思った。つまり、これは宗教的なもので「アメリカのために」ということがすべてを解決してしまうのである。日本人は、日本ができたのは遥か昔だし、日本書紀や古事記について知識がある人は少ないし、特に天皇の人間宣言以降は、日本という国家が共同体であり物語であるという感覚が消えてしまった。良し悪しはさておき、アメリカが独立したのは18世紀だし、自由の国とはいえ、国家としてのアメリカを信じる人が多くいるのは日本人の感覚とは離れているなと映画を観て思った。